Creo 発表イベント

米国マサチューセッツ州ボストンのパーク プラザ キャッスル。この場所を取り囲むように集まった数百人の人々とともに、私たちは、PTC の発表イベントの開場が始まるのを今か今かと待ちわびていました。この日ついに、”Project Lightning” というコードネームで呼ばれていた新製品が発表されるのです。報道関係者やブロガー、アナリスト、PTC のお客様を含むイベント参加者の皆さんは、PTC が 2010 年 6 月に明らかにした “製品開発のあり方を根本的に変革する新しいテクノロジ プラットフォーム” とは一体どのようなものなのか、その答えを待ちきれずにいる様子でした。会場入りした人々を待ち受けていたのは、広大な空間に作られた牢屋のようなものでした。サーチライトが照らされ、脱獄を知らせるサイレンが鳴り響く中、オレンジ色のつなぎを着た囚人たちが列席者の中を連行され、牢屋に押し込められます。しかしそこで、ある新しい名前がアナウンスされた途端、背中に “Value (価値)”、”Teamwork (チームワーク)”、”Efficiency (効率性)”、”Creativity (創造性)” という文字が書かれた囚人たちが一斉に解放されました。

Creo を発表するジム・ヘプルマン

これは、企業の製品開発プロセスにおいて、これまで “監禁” されていた価値、チームワーク、効率性、そして創造性が、この日発表された新製品 Creo (ラテン語で “創造する” の意) によって解放されることを象徴した場面です。PTC のジム・ヘプルマン (Jim Heppelmann) CEO はイベントの冒頭、Creo が誕生した経緯について簡単に説明しました。ヘプルマンによると、Creo は PTC のミッション、すなわち「製品設計を行うお客様企業がいまだに悩まされ続けている問題の解決を支援する」という使命から生まれました。「Creo は、共通のデータ フォーマットを提供することにより、マルチ CAD 環境の設計プロセスにおけるデータの相互運用性を高めます」 (ヘプルマン)続いて登壇したのは、製品開発担当エグゼクティブ バイス プレジデントのブライアン・シェパード (Brian Shepherd) と、設計およびビジュアリゼーション製品担当ディビジョナル バイス プレジデントのマイク・キャンベル (Mike Campbell) です。2 人は、Creo とは 1 つの製品の名称ではなく、相互運用性を備え “特定用途に特化した” アプリのスイートであると説明。このアプリ群により、社内外にまたがる設計チームのすべてのメンバーがそれぞれの作業に最適なツールを選択して利用できるようになると語りました。つまり、概念設計者や解析担当者、サービス計画担当者、マーケティング担当者、製造エンジニアなど CAD の専門家以外の設計関係者も、それぞれの職務に最も適した設計パラダイム (2D、3D ダイレクト、3D パラメトリック) を選択できるようになるということです。

Creo の革新的テクノロジを紹介するブライアン・シェパード

ブライアン・シェパードは Creo を “必要十分な機能を備えた” アプリ群と紹介した上で、設計チームの各メンバーが異なるモデリング ツールを使用して製品モデルに変更を加えても、Creo ファミリー内では完全にアソシエティビティが維持されると説明しました。Creo の AnyData Adoption を使用すると、2D アプリや 3D モデリング アプリの間で情報を失うことなくシームレスに製品データをやり取りすることができます。イベント参加者の皆さんは特に、AnyBOM Assembly のコンセプトに驚かれたようでした。AnyBOM Assembly は、あらゆる構成をすばやく作成し、CAD モデルを瞬時に更新することのできる新しいアセンブリ管理ソリューションです。この AnyBOM Assembly では、私たちが “トップダウン” アプローチと呼ぶ手法により、採用されており、 製品の 3D 構成を迅速に作成することが可能となっています。Creo の発表が行われた後はいったん休憩となり、参加者の皆さんは別室で PTC 社員と会話したり、ライブ デモを確認したり、PTC パートナーがどのように Creo をサポートするのか話を聞いたりされていました。

Creo のライブ デモ

休憩に続いて行われたのは、PTC の主要なお客様が Creo 戦略について語るセッションです。登壇したお客様は一様に Creo が自社にもたらすメリットについて語り、その様子からは、皆さんが Creo に寄せる期待の大きさがひしひしと伝わってきました。続いてのセッションでは、Creo が CAD 業界にどのような影響を与えるか、製品設計のあり方が将来的にどう変わっていくのかを 3 人のアナリストが予測しました。その中で CIMdata のジョン・マクレル (John MacKrell) 氏は、「設計ツールの使い分けを容易にする Creoは、変化への扉を開く可能性があります」と指摘しました。マクレル氏はさらに、Creo の登場によって新たなユーザー層が CAD を使うようになり、製品開発に大きな影響を与えるかもしれないと予測しました。「CAD データには、まだまだ有効活用の余地が残されています。3D データには非常に多くの情報が含まれており、Creo によってこれらの情報が活用可能になれば、これまで CAD を使用していなかったユーザーにも CAD の利用が広まる可能性があります」 (マクレル氏)

PTC の新たな CAD ソフトウェア、Creo の説明に聞き入るイベント参加者の皆さん

こうして、聴衆の皆さんが PTC の新たな製品戦略ロードマップに聞き入る中、会場の熱気は一度も冷めることなく、イベントは終了しました。さて、果たして Creo は、企業の製品設計のあり方を根本的に変革するという公約を現実のものとすることができるでしょうか。ある編集者の方が「コンセプトはすばらしい。後は実践がどうなるかだ」と述べていたように、論より証拠です。実際の製品が登場するまでしばらくお待ちください。今回の Creo 発表イベントはいかがでしたでしょうか。ボストンでのイベントに参加された方も、バーチャル イベントで参加された方も、ぜひご感想をお聞かせください。

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