設計意図の重要性

多くの場合、新たな製品開発プロジェクトは設計意図の確立から始まります。パラメトリックの世界では、設計意図は、パラメーター、拘束、寸法、関係、フィーチャーなど、部品の適合性と機能を定義するパラメトリックかつジオメトリックな関係性によって、モデル内の情報を把握することで決まります。しかし設計意図は、モデルが作成される前の段階でコンピュータを使わずに概念化する必要があります。コンピュータはそれを他者のために記録、整理、視覚化するために使用できますが、設計意図は、最初はアイデアや明示的要件から始める必要があります。簡単に言えば、製品の裏にある狙いや明示的要件は、視覚化、モデル化できないものだということです。少なくとも CAD の世界では、”設計” とはモデルのことです。意図が固められていく途中の設計初期の概念化段階では、暫定的なモデルには容易に修正できる柔軟性が求められます。把握する設計意図には、提案された製品の目的、機能、設計を定義するスケッチ、アイデア、提案、仕様などが含まれます。この段階で入念なプランニングを行っておくと、設計要件に対する設計者の理解が深まります。設計者はこの情報を生かして設計の構造と各コンポーネントの詳細な要件を決める作業に入ります。

機能が違えばツールも違う

通常は意図が確立されていく途中にあたる開発初期のコンセプト段階では、設計者は設計ソフトウェアを使用し、製造性やコストなどの拘束条件を気にせず迅速かつ容易にさまざまな設計を検討できます。多くの場合、従来型の履歴ベースのパラメトリック MCAD ツールは十分な柔軟性を備えているとは言いがたいため、設計者は、柔軟性と修正の容易さを持つ複数のコンセプトを迅速に作成できるツールを使うことを好みます。概念設計は承認された後にエンジニアの元へわたり、3D モデリング システムで再作成されます。革新的な製品を創出するためには共同作業が不可欠ですが、設計者やエンジニアに同一の MCAD ツールの使用を強いることは、この問題の解決にはつながりません。履歴ベースの 3D パラメトリック モデリング ツールは、設計が確定していない段階でコンセプトの検討を行うことには適していないためです。設計者にはワークフローに見合うクリエイティブなツールが必要となる一方で、エンジニアにも作業を完遂できる適切なツールが必要なのです。

設計意図の伝達方法

設計意図の伝達は、口頭やメール、一時的な設計レビューで行うだけでは十分ではありません。スケマティック上にマークアップされた注釈を加え、設計に関する重要な情報や意図を把握しても、不十分な可能性があります。エンジニアリング マネージャは、設計サイクル全体にわたって設計チームの主要メンバー間の双方向かつ正確なコミュニケーションを維持し、製品開発プロセス全体にわたって設計意図が順守されるよう意識する必要があります。

設計意図の伝達を行う際のヒント

製品を明確に定義します。説明にグラフィックを用いても構いません。実際の製品を正確かつ仮想的に表示することが目的です。チーム内の合意を確立します。初期段階から、設計意図に対するチームのメンバー全員の合意を得るようにします。情報伝達を正確かつ頻繁に行います。元の設計意図との適合性を維持するために、設計チームの他部門のメンバー同士で正確なコミュニケーションを定期的に何度も行います。専門用語を使用しないようにします。設計チーム内の CAD に精通していないメンバーが理解できないような、誤解やエラーを招く危険のある専門用語は使わないようにします。一貫性を保ちます。設計意図に対する考え方は担当者によって異なります。どのプロセスを担当するかによって、設計者とエンジニアの間で設計意図に対する考え方が異なる場合もあります。新たな製品開発においては、設計意図の確立が不可欠です。設計意図が決まった後は、企業は設計プロセス全体にわたって製品の設計意図が順守されるよう、計画、監視、検証を行うための体系的なアプローチを確立する必要があります。設計意図を常に念頭に置くことで、再利用しやすい複数のモデルの修正版に加え、効率良く利用できる明確かつ正確なデータセットが提供され、プロジェクトを通して大きなメリットが見込まれます。設計意図の確立と順守を行わない企業は、自分たちがニーズに合わず、購買欲を刺激することもない製造不可能な製品を設計していることにすぐに気付くでしょう。ご意見をお寄せくださいCreo は、概念設計の担当者にエンジニアのパラメトリック モデリング ツールとの相互運用性を備える直感的なダイレクト モデリング ツールを提供することで、設計意図の定義、伝達、順守を促進できるでしょうか。

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