ソフトウェアをアップグレードする際に必要な下準備とは。

まるで季節の移り変わるのと同じように、CAD ソフトウェア ベンダーは、確実にソフトウェアのアップグレードをリリースします。エンジニアリング部門は、アップグレードすることが、時間的に、労力的に、トレーニングの必要性、全体コストの価値に見合うものなのかを判断しなければなりません。

使用している CAD ソフトウェアのアップグレード プロセスを開始する前に、エンジニアリング マネージャは、現在のニーズとオプションの検討、潜在的なメリットの評価、ROI の算出、トレーニング要件の評価、ユーザー間の機運の創出に時間を割く必要があります。ここでは、エンジニアリング部門に CAD ソフトウェアの次のアップグレードに備えさせるための必要な手順についてお話しします。

ニーズの評価

ソフトウェア アップグレードを実施する前に、CAD ユーザーとマネージャーは、現在何が問題となっていて、それが生産性にどのような悪影響を及ぼしているかを調査し特定する必要があります。たとえば、システムの非効率性が原因で設計スケジュールに遅れが生じている、ソフトウェアのフリーズやクラッシュが頻繁に起きている、といった問題があるかもしれません。収益への影響が明確にわかれば、経営幹部もソフトウェア アップグレードの重要性を理解するはずです。

オプションの評価

現在の問題が特定されたら、ソフトウェア アップグレードがその軽減にどうのように役立つかの調査を開始します。Web サイト、ブログ、記事を読み、どのような新機能があり、各新機能が現在のプロセスをどのように改善するのかを確認します。ベンダーに、どの機能が改善または合理化されたのかを問い合わせます。新しいアップグレードのシステム要件も確認します。こうした情報を用意することで、CAD マネージャが経営幹部から必要な賛同を得られるチャンスが高まるとともに、社員からの支援を引き出すことができます。

トライアルの実施

CAD ベンダーと連携し、もっとも信頼の置ける CAD ユーザー数人とともに新しいアップグレードの基本的なテストを実施します。現在、ほとんどのベンダーは無料試供版を提供しています。新しいリリースを試すもう 1 つのよい方法は、ベータ テスターになることです。新しいソフトウェアの性能を試すときには、通常使用するデータでのソフトウェアの動作を正しく評価できるように、必ず自社のデータを使用します。

ハードウェア アップグレードの検討

メジャーな CAD ソフトウェア アップグレードは、その実行に使用するハードウェアについても、メモリの増加だけではないアップグレードを必要とする場合があります。ハードウェアの能力が新しいソフトウェアに追いつかない場合は、CAD システムをアップグレードしても何の意味もありません。それによって、システムのクラッシュが頻繁に発生し、結果的に生産性を低下させることになります。多くのワークステーションは、特定の CAD システムへの対応が認証されており、数カ月のうちにハードウェアのコストに見合うだけの生産性の向上とダウンタイムの削減が可能です。

トレーニングの計画

アップグレードの規模が大きく、リボン、ツールバー、ブラウジング インタフェース、コンテンツ ライブラリなどの新機能によって既存のユーザーが混乱する可能性がある場合は、追加のトレーニングが必要です。そのような場合、トレーニングによる追加のコストはどのくらいになるでしょうか。生産性のダウンタイムのコストはどうでしょうか。

ROI の算出

ここでいよいよ腰を落ち着けて投資収益 (ROI) (英語サイト参考情報へ) を算出します。この新しいアップグレードにより、時間、クリック数、選択数が翌年のインストールとトレーニングのコストに見合うほど大幅に減少するでしょうか。ソフトウェアのコスト、インストール コストの見積もり、トレーニング コスト、効率性の向上による推定節約額を計算に含めます。ROI を算出するには、推定年間節約額をコスト (ソフトウェア、インストール、トレーニング) の総額で割ったものを 100 倍します。ほとんどのソフトウェア アップグレードは使用期間が 1 ~ 2 年なので、ROI が 50% 以上であることが望まれます。

計画の策定

アップグレードのための出費を正当化するために必要な数字を割り出したら、新しいソフトウェアの導入のために必要な詳細な解析と計画に入ります。テストにハイレベルの CAD ユーザーを関与させることは、ほかのユーザーの間でのアップグレードに対する機運を高めるうえで大いに役に立ちます。

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