Creo は、Leenstra Machinebouw 社のような企業のために開発されました。オランダに本拠を置くこの機械メーカーは、製造を専門としています。Leenstra 社では、より多くの在庫品を工場内で移動するための機械、アセンブリ ライン上で部品を溶接する機械、コンクリートを扱う機械など、製造メーカーが使用する機器を開発しています。
Creo のダイレクト モデリング手法が Leenstra 社に適しているのはなぜでしょうか。最初に 2D 設計から 3D 設計に切り替える際に同社が選んだのは、人気の高いパラメトリック モデリング ツールでした。しかし、そのツールは、Leenstra 社の創造工学的設計アプローチに完全には適合しませんでした。
製品の種類が幅広く、自社の特許をいくつか所有する Leenstra 社のエンジニアは、使用する設計ソフトウェアに柔軟性と自由を期待していましたが、採用した人気の高いパラメトリック モデリング ツールは、その期待に応えてくれませんでした。「すでにある 2D 図面を簡単に変更することができませんでした」と Leenstra 社の設計者であるロン・タプストラ (Ron Terpstra) 氏は言います。「そのため、作業に予定外の多くの時間がかかりました」
さらに、大規模アセンブリでの作業にも問題がありました。タプストラ氏によれば、設計作業中にモデルがクラッシュするだけでなく、データが失わることさえあったため、作業に時間がかかり、苛々させられた、といいます。
現在、Leenstra 社では、2D、パラメトリック、ダイレクトのいずれでモデリングを行うかを選択する必要がありません。Creo では、2D データをダイレクト モデリング環境に取り込んで、ジオメトリ上で直接変更を加えたら、その情報すべてをパラメトリック環境に移植して詳細な設計や解析を行うことができます。